学費支援サービス studygift が色々と言われているので、思った事を書いてみました。
学費を支援するサービス『studygift』が公開され話題になっておりますね。キャンプファイヤー(クラウドファンティング)の派生サービスとして、学生をターゲットにする着眼点は面白いなーっと思ってます。
今回この記事をを書いたきっかけは、こちらのサービスを立ち上げた家入さんが代表を務める『Liverty』に ぱくたそのモデルリリースとして人気の大川さんも加入しておりまして、『何だか身近なサービスじゃないか・・・』と感じ、ネット上で言われている事や違和感について書いてみた次第です。('A')n
特に偏った内容ではありませんので、自己満足にどうぞ。
追記:2012.5.19
運営のLivertyから大川さんのメッセージを頂きました。
サービスの着眼点
話題となっている事柄は後程書くとして、まずはこのサービス自体について確認しながら書いていきたいと思います。
まずはstudygift のサービスをはじめようとしたきっかけは、
studygiftでは、今回の様な企画をプラットフォーム化し、学生の支援や優秀な若い世代のサポートをしていこうと思っています。もし「奨学金が払えず退学寸前」「学生のうちに挑戦したい事がある」という方はLivertyチームとプロジェクトをやりましょう。
僕らはこれからも色んな人たちをサポートしていきたい。
上記のような学費に困っている学生を支援するためにクラウドファンティングでパトロン(この場合はサポート?)を探すという仕組みとなっているようです。
ここで重要だと感じた文言はこれ
・学生のうちに挑戦したい事がある
・優秀な若い世代
この文言が非常に重要な意味を持ってくるではないかなっと個人的には思います。あとで書きます。
学費支援申し込み第一号の坂口さん
普通の女子大生がなぜ、Google+で「日本一」になったのか - nanapi Web
Google + をやっている人は知らない人がいないのではないかと思うくらい有名な大学生の女の子ですね。('A') (自分も2、3度写真にコメントもらった事があるようなないような、)
AKB48が参入したことで一夜にしてフォロー数を抜かれてしまいましたが、依然として海外などから多くの支持を得ています。
その坂口さんが今回studygift さんで学費支援の第一号として登場したわけです。正直あれほどフォロワー数いるのだからアフィやればいいのに、、とか思ってしまうのはさておき、その坂口さんの支援呼びかけの内容に対して、ネット上で色々と話題になっているようです。
・ネタ帳さんの記事
既に40万集まった学費募金支援サービス「studygift」での坂口綾優さんへの心配事
・まとめ
学費支援プラットフォーム #studygift (スタディギフト)まとめ - Togetter
・ヨシナガさんのFACEBOOK
#studygift は、「多くの学生を救える継続的なシステムになり得る」と言いながら、"坂口綾優"というキャラの魅力と知名度に頼っている点が、矛盾している。全く無名でみすぼらしい学生でも支援したいと思わせるための工夫が何もない。見世物になって人気集めなさいよ、としか見えない。
-- icchanさん (@icchan0000) 5月 18, 2012
っという感じでございます。そんな坂口さんの支援内容について確認してみましょう。
現在、それまでの良い成績をキープできずに奨学金を打ち切られてしまい、学費が払えない状態になってしまいました。
成績が落ちたので奨学金が停止 → 大学が行けなくなりそうだという事です。世の中厳しいもんだなーっと感じます。
ぱくたその運営でもかなり厳しい事を言われ続けておりますが、サラリーマンであれば業績落ちれば給料が下がるのは当然ですし、坂口さんの文面からだと、成績が落ちる過程(何かしらの落ち度があって)が明確に書かれておらず、成績落ちた ⇒ 奨学金が打ち切られる は誰が見ても当然の世の中だと感じてしまいます。正直、坂口さんの知名度を無視するとしても、そのような人に奨学金を支払うよりかもっと優秀な人へ奨学金を支払った方がよっぽど有用であると思ってしまうのですね。('A')
まぁ、100歩譲って、成績キープしていたが何故か打ち切られてしまったか、もしくは健康面や家庭の事情により打ち切られてしまったのであれば納得させられるだけの材料になるですが、日本という国ではアレですし難しいというよりも厳しいのかもしれません。
このゲーム世代のリセット感覚的な内容が今回の大きな問題だったのではと感じざるをえないのですねぇ。支援打ち切られたからリセットすればいいでしょみたいな。こんな文面でなければと、もったいない気持ちになります・・
文面を変えるだけで、絶対に支援されると思うのにっと感じるんですよ。詐欺ですけどね・・・例えばこんな文面だったらどうだったのでしょう・・・
成績が落ちたのは何より自分の甘えからです。Google+で人気が出た事でメディアに注目され、本来あるべき本分を見失っていたように感じます。このお話(学費支援)をもらうにあたり、学業に対する考え方や生活についての考え方を改めるようになりまして、先月の成績ではようやく奨学金をもらっていた頃の成績に近づくことができました。これで奨学金が再度支給されるようになれば多くの支持をもらっている写真も継続できそうです。
のような文面が加えられていたら、本当に頑張っているのだな。写真のファンからすれば支援して写真も継続して頑張ってほしい!っと思うのではないかなと、女性だしお涙頂戴も相乗してね。
毎日、コツコツと写真追加しているのにGoogle+ のフォロー数は4000程度の自分と10倍も違うフォロワー数を得ている坂口さんの能力は素晴らしいわけですから、ファンは支援したがると思うのよね。
まったく、別な話ですけどクラウドファンティングであればこんな形の方が話題にはなりそうな感じがします。妄想ですけど
その1
・ 奨学金が支給されなくなったので、打ち切った支援団体を訴訟する為に訴訟費用を支援してもらいたい。
その2
・ 奨学金が停止してしまったので、趣味の写真を本気で学ぶために編入もしくは学部を変える為に支援してもらいたい。
っという、その1だったら痛いニュースに掲載間違いない感じではありますけれど、主旨がはっきりしていて支援する側も分かりやすいかなっとね。('A')
支援する対象について
文頭の家入さんの文言にも書いているとおり
学生のうちに挑戦したい事がある
優秀な若い世代
でありまして、全く無名でみずぼらしい学生に支援することは難しいのではないかと思いますw サービスの運営側としても(PRにならないし)それこそ乞食速報になってしまう気がします。
結局、パトロンとして支援したい人がいるのかどうか精査するのは重要な運営のお仕事なのだし、すべての乞食学生が支援されるほど甘くないのも、このサービスの魅力なのじゃないかと考えます。('A')
それと、ニュース2ちゃんねる でも書かれている事を考えると、学費という枠よりも学生支援という枠にした方が何かと広がるのかもしれないかなとは感じました。
支援する側の話
純粋に応援したいから支援するためにお金を支払う人もいるだろうけれど、何かしら自分へのペイが行われる部分に魅力を感じて支援する人も多いのだと思う。
写真に「長さ」が入れられる!巻き尺つきiPhoneケース「iConvex」- 「Cerevo DASH」
なんて、支援する自分もプロジェクトチームで開発しているかのように感じられる一体感は不思議です。
その点、今回スタートしたstudygift をみてみると、
坂口さんの場合、お礼は自身のSNSを利用して活動をPRすることや、総会などメールマガジン形式で伝える事になっております。(坂口さんの影響力と知名度を餌にして支援を呼びかけている自体は良い事だと思う、そう簡単に出来ない事だしね)
自分だったら支援してもらって嬉しいですけども、 『こんな面倒なお礼が義務ならスポンサーいらないのでバイトします』っと言ってしまいそうです。('A')
学費支援プラットフォームだけに学業を専念させるためのプロジェクトなのだから、お礼という部分を必須にした場合プレッシャーで成績落ちるのではないのかとか考えてしまいますし、
よし、わかった。今回は釣られよう。炎上マーケに釣られてアレだけど次の学生さんも残念なことになっては可哀想だ。
-- 篠原修司さん (@digimaga) 5月 18, 2012
篠原さんも言っているように次の学生への影響が大変懸念されると思います。
例えば、クラウドファンティングとしてのシステムは継続して ベンチャーキャピタルのような形で支援金を集め、支援者の数(どのような割り当てにするかは別として)で支援金を分配する、もちろん直接支援する事も可能というスタンスであれば、知名度も無名だけど頑張っている学生も支援されやすくなるのではないかと(運営の精査が決め手になるけど)
っと言っても純粋に優秀な若い世代はバンバン登場してほしいし、金銭面の問題で伸ばしたい場を失ってしまうのは正直いって残念ではあるよね。
今回坂口さんは大学(早稲田)で主に何を学ぶのか、そして将来はどうするのか、についてはあまり書かれていなかったので、個人的にはちょっと物足りなさを感じたけれど(そこを突いて中傷する人もいてひどく心が痛かった)学生でしか出来ない事を学ぶというのは素敵な事であり、それを支援するプラットフォームこそstudygiftなのではないのかと思う次第です。
追記:運営の大川さんからメッセージをもらいました。
studygiftの制作に関わったLivetryのひとり、大川個人としてコメントをします。
ネット、リアルを問わず、様々な意見、指摘をいただいております。サイト全体や支援を募っている学生の見せ方、文言などに至らない点があったと痛感しています。
studygiftはひとりを対象としたサービスではなく、何かしらの理由で学業を続けることが困難になった学生を支援するサービス。いただいた意見、指摘を取り入れ、より良いサービスを提供します。
「自分は苦労したから、支援したい」、
「自分も苦労したから、支援には賛同できない」、
どちらも正論だと思います。価値観は人によって異なるので、強制はできません。
強制はできませんが、金銭的な事情で学業を続けることが困難になった学生に対し、ひとつ選択肢を増やせたことにstudygiftの大きな存在価値を感じています。
WEBに限らず、多くの人が100%満足してくれるサービスを作ることは、不可能に近い。でも、できることはたくさんあるはず。そのひとつが、studygiftです。
最後になりますが、僕は坂口綾優さんを応援しています!
うむうむ、素晴らしい考え方です。支援する人の価値観は人それぞれだし、対価に見合う正当な報酬だけが全てでは無いので、それらバランスを取りながらサービスを提供し続けるという事など、今回は色々学ぶところが多かったです。
大川さん、Livetry のみなさん ありがとうございました。
さてはて、長くなりましたがこんな感じで思った事を書いてみました。支援という言葉って難しいのだなーっと考えさせられました。 ('A')ノおしまい。