月間120万PVの個人サイトが企業とコラボした話。ちくしょう。転職だ!写真素材をリリースするまで、-その1
大雪で交通機関がマヒしても定時に出社している社畜のみなさんこんにちは。(‘A’)ノ、先週、ぱくたそで公開したデザイナー死亡かるたを見て、『ちくしょう転職だ。』と叫んでおりますでしょうか。
(…えっ、なにそれ、?って方は、先にこちらを確認してください!)
[ちくしょう。転職だ!とクリエイターが叫びたくなる写真素材×デザイナー死亡かるた]44枚連続公開という、今までリリースした中で最も大規模に行ったコラボレーションが無事に終了しました。本当に疲れました ありがとうございました。これも皆様のおかげでございます。
今回の記事はこの企画がどのようにはじまり、そしてどのような結果だったのか、誰得な話題を長々とお送していく予定です。ぜひ、プロジェクトを抱えている人の参考になれば幸いです。
ちくしょう。転職だ!を選んだ理由
ぱくたそのお家芸でもあるパロディ写真素材はご存じですか?
そう、これ、
・給料安すぎ!?
・講師が熱弁する授業風景
・借用証を提示したり、見立てた箱が鞄に入らない写真素材
ブラックユーモアたっぷりに色々とぱくって挑戦している企画達です。
うちの写真素材サイトが注目されたきっかけでもありますね。
これらのネタは、日々ネットウォッチャーしながら収集しております。ニュースや時事ネタにコラなど、スピード感を大切に、やるからには面白く、実際に使ってもらえるネタ選びは重要です。(たまにスベリますけどね)
んで、なぜ今回の[ちくしょう。転職だ!]をネタとして選んだかという理由ですが、ふたつあります。まずアドセンス広告でよく見るこちらのバナー
IT/Web業界の求人・採用情報に強い転職サイトGreen(グリーン)
見たことがある人も多いと思います!
パロディ素材を行う前提として、Web系ユーザーに認知されている事、インパクトがある事は重要です。(とはいえ、やぎそそ、とにかくパーティーなど、身内ネタもやっていますけどね。)
そして、もうひとつの理由は、非常にわかりやすいキャッチコピーです。
『ちくしょう。転職だ!』
写真素材とは一枚の静止画で全てを表現しなくてはならないため、複雑すぎるネタは好ましくありません。そう言った面で、わかりやすく、例えるのなら
「アースミュージック&エコロジー」のように、どの写真にこのキャッチコピーを載せても違和感がない、ツッコミがいのある言葉も重要なんですね。('A')
双方のメリットを考える
ぱくたそを運営してきて、僕がよく発言している、"全ての人が関わってよかったと言えるサービス "の施策として、できる限りのリスクを最小限に抑える超保守的な運用の提案を掲げています。スピード感あるリリースの割りに超ゆっくりな運営スタイルですからね、うちは。('A')
今回の[ちくしょう。転職だ!]とコラボを行う場合、うちのメリットは、
・純粋に写真素材の枚数が増えること
・正式に公認をもらえれば、サイトの信頼性向上につながること
・Greenさんのアドセンス広告に採用していただければ、ぱくたそのPRにも繋がること
などですかね。では、Greenさんのメリットを考えてみましょう。
・Web系ユーザーのアクセスが多いぱくたそとコラボすることで、ダイレクトに訴求できること
・写真素材を自社で利用できること
・写真素材という性質上、恒久的に露出(PR)し続けられること
このような、メリットはあるんじゃないかなっと考えます。利用するユーザーも話題にしやすいだろうし、大手メディアサイトにかぎってはアイキャッチで利用しやすいはずだからね
オフイベントは重要
ネタの妄想をいつの日か提案してみたいなーと思っていたら、LIG社の移転パーティでGreenさんの広告担当である井端さんと出会います。以下、実際に行った会話
一度は訪れたい!LIGの新オフィスとお披露目パーティに行ってきたよ。|すしぱくの楽しければいいのです。
すしぱく「いつかお会いしたかったです。」
井端さん「僕、実はすしぱくさんのブログに純広告の依頼したことあるんですよ」
すしぱく「ファッ!?」
井端さん「はい、あのメール打ったの僕なんです」
すしぱく「マジですか!PV少なくてすみませんでした。」orz
そういえば、以前やり取りしていたんですよね(苦笑)その担当者の方だったとは...、
そんな雰囲気の中、
すしぱく「もしよかったら、ぱくたそとコラボしてくださいよ!?」
とか、熱い想いを伝えたところ、後日、マジでお話を聞いていただけることになりまして、『HTML5で飯がうまい』で有名な酒井優氏をディレクターに引き入れ、本社へプレゼンしに行ったわけです。ちなみにこの時点ではほぼダメ元でございます。
いやはや、オフラインイベントって何があるかわからないね。
プレゼンはしっかり作り込む
飲食店や伝統芸能など、コラボ企画をリリースしてきましたが、今回のようにモチーフを公認していただく企画は初だったこともあり、気合を入れてプレゼン資料を作ります。
すしぱく「このようなコラボを考えています!いかがでしょうか。」どぉーん
Greenさん「ここまで資料を作ってくるとは思いませんでした。おもしろいですね!公認OKです。やっちゃいましょう。」
すしぱく「OOPS!」
さすが社員の平均年齢が20代の会社です。話が早くて驚きです。転職するならGreen!転職するならGreen!です。(ハァハァ)、とにかく、きちんと資料作りしててよかった。個人運営サイトだから、どうしても信頼を構築するのは難しい、こういう細かいところでPRしていかないと無理なんよね。
っというわけで、プロジェクトがスタートします。
自分だけで考えない!ブレストは重要。
突然ですが、「ちくしょう。転職だ!」というシーン...を考えてみましょう。
...
オフィスや業務中にイレギュラーが発生するシチュエーションが頭に思い浮かびますよね。
実はこのアイデア出しが地味に大変でした。
GreenさんのターゲティングであるITやWeb業界に限定したとして、デザイナー、プログラマー、SE、など、カテゴリは広く、シーンが分散してしまいます。それなら特定ジャンルに絞って考える場合、プロジェクトメンバー内でブレストしても、ネタの面白さ、それが評価される担保はありません。また、本当にちくしょう。転職だ!と思えるシーンを体験していないので、リアルを追及するのは難しいという壁に当たります。
ふまえて、候補に出てくるアイデア出しを行います。
・業務中にそれはあり得ないという面白ネタに特化
・事前に一般公募してネタを収集
・「ちくしょう。天職だ!」のように、転職して最高だったという逆転の発想。
・すでにバズッたコンテンツを利用
っという4案に絞られました。これらを写真素材にするというわけですから大変です。
ではひとつづつ考えていきましょう。まず、[ネタに特化]はぱくたそで最も得意な分野ですが、プロジェクトメンバー内で考えても面白さの担保がなく保留。[事前に一般公募]は審査、公募するためのLP作成、ネタと写真素材の確認作業など、リリースまでに時間・コストもがかかりすぎるので保留。[逆転の発想]は二回目以降のプロジェクトであれば、検討に値するが一発目の企画で、全く異なるキャッチコピーを使うのはどうかと保留。[バズッたコンテンツ]ネタ的に面白さの担保があり、特定分野に絞ったリアルを追及することができる。採用!
ってなわけで、すでにバズったコンテンツを利用する方向となり、井端さんから提案されたのが、デザイナー死亡かるた というわけです。ぱくたその写真素材を利用する人の多くはデザイナー関係に従事しており、訴求するターゲットとしてもマッチします。また下記画像をみていただくとわかるとおり
かなり拡散されております。実績としては申し分ありませんね。
つづく...
はい!('A')
企画のいきさつからブレストまでいかがでしたでしょうか。ここまで約1ヶ月程度のハイスピードな展開です。(ちなみに僕は社畜会社員なので、平日は全く違う事をしておりますからね。)
その2は、デザイナー死亡かるたを撮影するうえでのタスク作りから撮影までをお送りします。ぜひ参考にしてくださいまし。お楽しみに ('A')ノ おしまい。