デザインフェスタ反省会。ぱくたそが出展した経緯や収支など【後編】
前回の記事(デザインフェスタに出展しました。当日のレポートなど【前編】)を読んでいただき、『楽しさが伝わった』などのコメントありがとうございました。('A')、
ブログのタイトル通り、何事も楽しくなくては始まらないという性分なので、それが皆様に伝わる事が出来て嬉しいかぎりでございます。さて、後編の記事ですが前回の記事から一変し、出展した経緯や感想などを書いてみました。ぜひ、今後デザインフェスタに出展してやろうと考えている方の参考になれば幸いです。
ぱくたそが参加した経緯
デザインフェスタは来場者数が6万人を越えるイベントで、出展する為の審査もなければ、自薦他薦も必要ありません。最低限のブース代を払えば誰でも出展する事ができる比較的敷居は低い催しなんですね。
一応、出展する側としての縛りは全てオリジナル作品に限られるものではありますが、演奏したり絵を描いたり、雑貨を作って売る事など比較的自由な感じです。そんなデザインフェスタにぱくたそが参加した経緯としては、3つ程ありまして、せっかくなのでお話させていただきますと、
1.広告宣伝できる場としのて出展(展示会)
2.グッズ販売の試みと可能性、その評判
3.知名度のリサーチとオフラインの現状
っという感じです。
『盛況だったので儲かりましたか?』みたいな事を数人から聞かれましたが、出展の段階からグッズの販売単価を計算しても赤字は確定だったので、残念なことに今回の出展で儲けてやろうとは全く考えておりませんでした。(せめて、ブース代とお昼代くらいはカバーできればいいかくらいですね。)
なので、出展しても回収はほぼ無理と分かりきった事でしたから、(収支の話はそのくらいになってしまいますが、)今後の活動にも繋がるような試みをいくつか挑戦したわけでございます。その説明を含めながら感想を交えて説明していきます。
1.広告宣伝できる場としのて出展(展示会)
まずはその1の広告宣伝ですが、オンライン上でも告知しまくったように、デザインフェスタはそれなりに知名度のあるイベントなので、それに出展するという事自体PRになりましたね。
【11/10~11】デザインフェスタ36(東京ビッグサイト)に出ます。グッズの紹介やブース情報など
次に、デザインフェスタ会場内ではブース外でPRする事ができない為、いくらブースを良く見せたとしてもブースに来てくれなければPRする事もできないわけですね。特に今回は、
この柱とLIVESTAGEの通路という立地のおかげで、予めブースナンバーを覚えて来ている人さえ迷ってしまった影響は大きく、一見さんの来場はほぼ無いのではないかと準備しておりました。
また、そんな中でも少なからず、交通費と時間を費やしてまでブースに来てくれる人はいるはずだと思い、何も買っていただかなくてもプレゼントできる小物は準備しておきたいという気持ち+(プラス)その人たちを利用してぱくたそをPRする事はできないだろうかと考えた結果、
このキャラクター帽子(ベーコン帽子)を作ったわけです。もらって嬉しい、むしろかぶってもらってうちも嬉しい Win-Winな関係のグッズです。もちろん無料。
ちなみにこの帽子ですけど、A3印刷を行った後、全て手作業で切って折り目を付けてます。(500セット)賞味2週間くらいかかりましたねw
歩く広告塔である大川さんにもかぶってもらったり、道行く子供たちにハイタッチしながらかぶらせたり、ブースに来てくれたカップルや家族、みんなにかぶっていただき、
@susipaku 今、女の子に「そのお面どこでもらったんですか?」って聞かれました!ぱくさんのブースの場所おしえましたよ!宣伝しましたw
-- yasϋ さん (@hazekune) 11月 10, 2012
これはマジで嬉しかったです。自分も4Fのエスカレーター乗っている時にその帽子くださいと言われましたね。('A')
あとは、大川さんのサイン入りポストカードの販売については
大川さんのPRの場としてはもちろん、ぱくたそを知っている人に向けてのファンサービス的な楽しみ(ネタ)として用意させていただきました。売り切れた後に知らない人から、『この大川さんって誰ですか??』みたいな事も言われ、ぜひサイトを見てくださいと案内する事もできました。('A')
2.グッズ販売の試みと可能性、その評判
今回のブースを見て、1名だけ指摘してくれた方がいました。なんでしょう・・・
・・・・・
そう、今回表立って、『無料写真素材』という文言を使っていないのです。('A')
ぱくたそを知っている人は、もちろんそんな事はご周知ですけども、知らない人にとっては『写真素材として配布しているものなんて買うかよ』っと少なからず思うだろうし、むしろ、写真素材だけどグッズとして売れるのかどうか、というのも今後のマネタイズとして知っておきたかったのはありましたね。
結果ですが、shiosio さんが制作した標本箱は全て完売、ちょうちょのマグネットは100匹くらい作ったのが残り5匹、
ベーコングッズも一部シールと、マグネット・ストラップは完売でございました。
下記ポストカードで一番売れた物と売れなかった物はどれでしょう。
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はい、
正解ですが、最も売れたのは一番左上のメリーゴーランドの写真です。
次に売れ行きが良かった順は、透明のサイコロ > 猫の写真 > クリスマスツリー
んで、ほとんど売れなかったのは アヒルちゃんと、工場の写真、お花、横浜みなとみらいの写真でした。ちなみに、全然売れなかった写真を選定したのは、susi-paku さんこと私でございまして、上の売れている写真を選定したのは デザインフェスタ歴が長い、shiosio さんなんですね。('A') うは・・・
『素材で評判の良いモノと女性が買いたくなる写真(売れるモノ)は違う』と言われ、売れない物はものの見事に在庫となってしまったわけです。w
またデザフェスならではとは思うのですが、猫の写真を8枚程用意したところ、猫好きの人が1枚づつ全て買ってくれたり特需があるのだなーっと感じました。
このポストカードは1種類に対して10枚前後用意しましたが、いくつかは完売したので、種類別に増減するとパフォーマンスはいいと思います。(ちなみにポストカードは全部で40種類以上作ったので枚数的には400枚以上になりますね。)1枚100円で販売したので、全部売れても40,000円とか・・・・orz
しかしまぁ、
今回の出展で面白い話もいくつかありました。布に写真を転写したファブリックパネルを見た方から
『すごく細かい所まで作られていて素敵だった。ネットからでも購入できますか?』
みたいな話をもらったり、
『ちょうちょのマグネットを結婚式で配りたいので100匹以上の量産もお願いできますか?』とか、『標本箱を別でオーダーしたら対応してくれますか?』
など、業者っぽい人も中にはいましたけど、それを除いてもグッズ化としての可能性については面白い展開ができそうだと確かな感触がありました。次回のデザフェスには shiosioさん個人で出展するかもしれませんね。
3.知名度のリサーチとオフラインの現状
写真素材配布サイトとして、30万PVを出せるWebサービスになりましたが、まだまだWeb系以外の分野では知名度ありません。今回のデザインフェスタを利用して知名度UPを狙ったワケですが、意外とぱくたそをご存知の方が多くて驚きました。('A')
雑貨を販売している出展者さんから、「よく利用していますー」写真を展示していたカメラマンさんから、「綺麗な写真が多いですよね」など、特に初日はブースで挨拶する時間がほとんどで、「いつも利用していますー」というより「ブログ見てます」の方が多かった気もしないでもないのですが、そんな感じで多方面の方に愛されているのだなーっと実感しました。
また、うちが主催するオフラインのイベントなんてそうそうあるものではないので、実際にお会いした方から生の声をいただけたのは凄く嬉しかったです。「こんな事やっているのでぜひコラボしたいですー」とか、「カメラ好きなので写真見て欲しい」とか、こういう機会じゃないと聞けない話などすごく刺激になりました。
また、実際にお会いした方の半数はWeb系でしたが、他の半数は全然違う業種の人で、お知り合いになれたのも大きかったですね。
今回のデザフェスについて感想。
まずは聞いた話
『写真』というカテゴリで写真を扱っている人を中心とした並びに集められている為、写真のパネルばかりが展示されているブースだと、写真が好きじゃない人はそのブースを流し見して通り過ぎてしまうので、写真を利用した雑貨や小物を販売するブースにとっては厳しかったそう。
あと、長年デザインフェスタに参加している人からの話だと、プロで活躍している作家さんの出展が少なくなり全体的なレベルとしてクオリティが下がってきているそう。
個人的な感想、
ブースがランダムなので、売上の増減はブース場所で決まると思う。また、出展者に挨拶がてら回ってお話を聞かせてもらいましたが、どの出展者も『デザインフェスタは本当に儲からない・・・』とため息をついてましたね。中には今年で終りにする方もちらほら・・・
もし今後出展される方は、このあたり割り切って参加されるのがいいと思います。今回の売上でブース代はカバーできましたけど、制作費までをカバーする事は当然できていません。在庫になったものを販売するために、また来年同じものを出展しても飽きられるでしょうし、難しい問題なのかもしれませんねー。
また、デザインフェスタは独特の客層なので、販売するもの(売れるもの)も偏ってしまう所はちょっと考えものかと思いましたね。今回のぱくたそブースにあるグッズのほとんどはshiosioさんに制作してもらったおかげで売れる成果物として販売する事ができました。デザイン・レイアウトは特に売れるよう配置してもらったのも大きく、もし自分が行っていたら散々な結果になっていただろうと思います。このあたりのセンスも大事だと実感しております。
出て良かったと思った事ですが、
小学低学年くらいの子供がブースに来て、「ぼくレインボーブリッジが好きだから、このしおりください!」っと、ジッパーのお財布から100円を出して買ってくれたときは嬉しかったですね。他にも小さい子供が一人で来て、猫のポストカードを買ってくれたりしたのだけど、あの子達の月のおこずかいから100円という価値って相当高いはずなのに、その中から、うちのブースを選んでグッズを買ってくれたことはずっと心に残りそうです。
出展して思った事。
ブースの受付 or 売り子は絶対に女の子がいいです。
販売担当もお願いした shiosio さん。
shiosioさんがブース内にいることでお客さんが入る入るww
試しに、自分がブース内で案内してみた所、30分でちょうちょ1匹という散々な結果で泣いた・・、悔しかったので恭平にもやらせたら、20代前半ぽい女の子にファブリックパネルを2枚買ってもらっていてイケメン効果で泣いた・・・
まぁ、後者は特殊ですけども、とにかくブースの売り子は女の子が絶対にいいです。わざわざ女の子を雇っているブースもあるくらいですからね。あとブース内でご飯食べるのと、携帯(iPhone)いじるのはやめましょう、いい物売ってても入りづらいです。
あと、出展する方が全て良識ある人ではない為、ストレス溜ずに接した方がいいでしょう。
というわけで、デザインフェスタ後編記事でございました!!本当に半年間デザインフェスタで身動き取れなかったのでこれから自由になれそうです。出展しようと検討している方は準備する時間が相当拘束されるので、覚悟の上参加するといいでしょう。
どうぞ、今後ともPAKUTASO無料写真素材をよろしくお願いいたします。('A')ノおしまい。
【前編読んでない人はこちら:デザインフェスタに出展しました。当日のレポートなど【前編】】