あなたならどこまで企画できる?そんな力を養えるディレ協が熱かった!
さてさて、あまり勉強会らしいところに参加しない小生ですが、ホッテントリーに入りまくっているFind Job Startupのライターで、Webディレクターズマニュアルを運営している中村健太さんにお会いしたくて、0からのウェブディレクション講座:設計編に飛び込み参加してみたというお話です。僕なりにかなり楽しめたのと、今後サイトを運営したいとか、そういったディレクターになろうと考えている人は是非参考にしてください。
デスマーチをなくそう!
というテーマで運営されている日本ディレクション協会さんが、定期的に開催しているイベントでございます。
デスマという言葉の割には可愛いロゴが何とも暗殺教室っぽいギャップを感じるわけですが、協会の会長は冒頭でも紹介させていただいた中村健太さん。
ディレクターという名前なので、結構怖いイメージがあったんですが、すごく気さくで初めてお会いしたのにそんな事を思わせない雰囲気づくりのうまい方でした。分かりやすく言うと営業職で『ぼく何もしていないですが、トップ取りましたよ』って感じです。プレゼン力はさすが会長だけあってTEDに出演している人のようでございました。
そんな健太さんの記事で600ブクマされているディレ協のレポです。
サイトを企画・設計する前に決めるべき14の項目(ディレ協主催「0ディレ」講演レポ) | Webディレクターズマニュアル
すぐに使える講座の内容
講師の高瀬さんのスライドが分かりやすすぎて、『これ転用して企業にディレクションしたらいいんじゃないか?』くらいの内容でございます。スライドが新しくなっていたのでこちら。
ブレないって大事ですよね。チームが大きくなるにつれてわき見運転しがちになるので、うなづきながらの講義でした。またデモもわかりやすく、このスライドを見ればすぐにでも実践できるところが最高に力がつくなーっと感じます。
そして期待のワークショップ
高瀬さんのスライドを勉強してから、6名くらいのチームに分かれてそれぞれお題をもらって企画していきます。
・夕張の財政破綻
お題はこんな感じ、コメ農家と夕張とか広義過ぎてアレだと思ったら うちのチームはコメ農家 になるわけです。Webディレクターとしてお前らには何ができるのかプレゼンしていくわけですね。
TPP問題、若者の農家離れ、そういう国家的な話になるのかー
とあるコメ農家を対象としました。中間搾取するJAに頼らずネット販売を主体とした事業展開を行う事で、収益をUPかつ自社のブランディングを確立するにはどうすればいいのかを考える事にしました。国家はもう助けてくれないと割り切っての事です。
そんな農家を仮定するとコレ。年配者が営む普通の農家で、特に名産地でもないという感じ。JAに頼らないと多分この世代で農業終了のお知らせ状態です。ここに企画します。
特に自社ブランディングは名産地でもないコシヒカリだし、さらに年配者しかいないのにコストを削減するとか馬鹿だろうと言わざるを得ない感じです。この要望をどの程度インパクトに変えてPRできるかが勝負かと考えました。
んで、最初のキャッチコピーはこれ。
コメ農家なのに、なんで白米やめてんだよw
っという、斜め上な感じから入らないと面白くない、っというのはあるのですが実はこれは表面上だけのキャッチコピーです。現状白米を主生産としているコメ農家に突然白米をやめさせて新事業の展開をさせるほどのリスクを追えません。あくまでも主事業としてJAに白米を販売しながらもOEM的な感覚で自社ブランドを販売できないかという意味でもあります。
年配者が背水の陣で挑むコメ農家最後の挑戦というキャッチコピーでもよかったのかもしれませんが、こんな感じです。特に大事なのは話題にあがって普通のコメ農家の脱却を行う事。そして資本が無いので、初音ミクとコラボしてやりたいけどできるわけないよね。的な感じでございます。多分かなりリアルです。
んで、考えた企画としては、
っという、農家は刈り取ったまんまの稲穂を販売するだけという超ローコスト化に成功。稲穂をそのまま炊飯できるのかまでは調査していないので何とも言えないことから、脱穀機も併せて販売。オフィスで手軽に新鮮なご飯が食べられるという、誰がやるんだよ的な企画になります。痛いニュースとかに取り上げてもらえれば御の字。あとは事前にそういうネタが好きそうなブロガーに無償提供してレビューを書いてもらう事もできそうです。
んで、ネタだけでは終わらすのはアレなので、今後の事業展開を考えてみるとこれ
個人的には萌え米が完全に失敗しているブランディングだと感じています。萌えで注目を浴びて購入する層は増えるかもしれないが、その後のイメージが「やっちまった感」が強くて、一発屋からの脱却が難しいのではないかと考えます。とはいっても、こういった食品に対するネタ的な発想はバズりやすい前提があることから、面白い試みであるともわかります。
今後予算があれば、稲穂を緑色にして初音ミクとコラボするとかね。アレですけど。
終わったら発表
1時間半の間チーム内でまとめて代表者が発表します。うちのチームは僕じゃなくて、とあるSEO会社のマネージャーさんにお願いしました。
雰囲気はこんな感じ。
健太さんは夕張の財政破綻がテーマだったんですが、世界規模な話に展開しててすごすぎて笑いました。これは一見の価値ありです。もう一回同じのやってください。
っとまぁ、参加した人が『すげー楽しかった!』っと漏らすほど、内容の濃いワークショップでございました。企画力、そして発想力を養うのには最高の場ではないでしょうか!ぜひ、僕みたいな発想がしたい人とか、ディレクターを志している方は参加してみてはいかがでしょうか。('A')ノおしまい。